熱性けいれんは、生後6か月から6歳までの乳幼児が発熱に伴って起こすけいれんです。
乳幼児期に最も多く見られるけいれん性疾患で、約20人に1人が経験すると言われています。
多くの場合は良性の経過をたどり、成長とともに起こさなくなります。
乳幼児の約5%(20人に1人)が経験する最も頻度の高いけいれん性疾患です。
38℃以上の発熱に伴って起こる
全身の筋肉が硬直し、ガクガクと震える
呼びかけに反応しない
(約80-85%)
(約15-20%)
複雑型熱性けいれんや繰り返す場合には、発熱時のダイアップ坐薬による予防的治療を行うことがあります。
解熱剤が熱性けいれんを予防するというエビデンスはありませんが、体温調整も大切とされています。
熱性けいれんの多くは良性の経過をたどり、成長とともに起こさなくなりますが,「てんかん」の初期症状や、その後「てんかん」に移行する可能性もあるため、複雑型熱性けいれんの場合は、今後のフォローアップの仕方を医師に相談しましょう。
約30-40%で再発するが、多くは2-3回まで
単純型では発達に影響なし
多くは6歳頃までには起こさなくなる
熱性けいれんの緊急時には迅速な対応と適切な処置を行います
日本小児神経学会専門医・日本てんかん学会専門医による専門的な診断と治療
けいれん時の対処法や予防法について詳しくご説明します
初めての熱性けいれんは、ご家族にとって非常に心配な出来事です。当院では、お子さんの状態を詳しく診察するとともに、ご家族の不安を和らげるよう丁寧な説明を心がけています。けいれん時の対処法や予防法、今後の見通しについて、わかりやすくお伝えします。